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”外来にいる患者の数を推測して診療のスピードを変えなさい”

私が医師になって5~6年めの頃、母親の診療所の外来を週1回手伝っていました。               当時はまだ若かったのでとにかく外来患者をバンバンこなすことがいいこと、できる医者だと思っていました。ですから、とにかくスピード感を持って外来をやっていました。

 

そんなとき母に注意されました。                                               「机の上にあるカルテの数を見れば、外来にどれほど患者さんがいるか想像つくでしょ。患者さんの数が多くて待たされていれば早くしてほしいと思うから、スピードを上げてもいい。3分診療と文句を言う人もいるかも知れないけど、混んでるんだから仕方がないと納得はしてくれる。でも、すいてるときにロクに話も聞いてくれないとなると人は不満に思う。世間話でもいいから時間をとってあげることが大切よ」と。

 

そしてもう一つ、経営の観点からも教えられました。                                             「初めて診療所に来た患者さんが入り口の扉を開けてみて、待っている患者さんが溢れていると待たされると思って別のところに行ってしまう。一方で誰もいないとここは流行っていないヤブ医者じゃないかと思ってやはり入ってこない。適度に外来が混雑していることが新しい患者さんを掴むコツよ」