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”開業医の診療はザルの目の大きさが重要”

私の母はもともと小児科医でした。とはいうものの、昭和40年代のから50年代の田舎ではまだまだ開業医が足りないという事情もありましたから、専門の診療科だけを見ていれば良いなどという時代ではありませんでした。当時の実家の診療所には私の記憶では目を洗浄する器具やら、耳の中を見る道具など、内科や小児科以外のものがたくさんありました。

 

また、今で言う「家庭医」のような役割というのが当たり前でしたから、おじいちゃん、おばあちゃんから孫まで3世代すべてがかかりつけの患者さんなんていうこともよくあることでした。

そんな中で母から教えられたことのひとつです。

開業医は”ザルの目”が肝心だと。

 
儲けようと思ってザルの目を細かくするとザルの中には患者さんは貯まる。しかし、そうやって自分の専門分野以外や、専門分野でも開業医では難しい症例を抱え込むと必ず患者さんの命を危険に晒すことになると。一方で、心配だからといってザルの目を粗くして、あれもこれも病院やら専門家へ紹介してしまうと、ザルの中は空っぽになって生計が成り立たない。だから、”ザルの目が肝心”と。
 
そのザルの目を細かくするためには、無理なく患者さんを診るための知識や技術を身に付けるしかないのだと思います。そしてまた、自分自身の実力を良く知って、ザルの目を細かくするところと粗くするところのメリハリをしっかりつけることなのだと思います。

 

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