女医だった母が教えてくれたこと(はじめに)

8年ほど前に亡くなった母は、田舎町で40年ほど開業医をしていました。

母は小生が子供の頃から多分医者にしたかったのでしょう。普段は非常に口数の少ない女性でしたが、医師としての心得から開業術まで随分と話をしてくれました。まあといっても当時は何を言っているのかよく判らなかったり、興味もなく聞き流していたりしていたことがほとんどでした。

また小生は、母が38の時に生まれた子であったうえ、人より2年長く勉強してから大学に入ったので、実際に母と一緒に働いたのは、医師5~6年目のころに3年ほど週に1回外来を手伝った程度でした。その時にも母からはいろいろと教えを貰っていたものの、当時は田舎の診療所の外来などには全く興味を持っていませんでしたから、あまりありがたいとは正直思ってもいませんでした。

40を過ぎてから昔々母から聞かされていたことを思い出すことが多くなってきました。今となってみると「ああ、なるほど」と思うことが少なくなく、親は亡くなってからありがたく思える存在なのかもしれないと思う今日このごろです。本ブログではこうした母が教えてくれたことを、母本人には感謝を伝えられなかった罪滅ぼしとして皆さまにご紹介できればと思っています。